【インデックス vs. 高配当株投資】どっちがおすすめ?二刀流もあり

インデックス投資VS.個別株投資 株式投資その他
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今回の記事では、インデックスと高配当株(個別株)投資のどちらが良いのか、向き不向きについて考えます。

私は個別株投資派で、配当で年80万円の実績がありますので、どちらの投資方法が良いのか検討している方の参考になれば幸いです。

結論:王道はインデックス、ただし出口戦略は難しい

万人におすすめできるのは、市場平均のリターンが狙えるインデックス投資です。
一方、市場平均を超えるリターンを目指したい方や配当金・株主優待が欲しい方は個別株投資をおすすめします。

ただし、インデックス投資の場合、いつか発生する資産の取り崩し(=出口戦略)が難しいのが欠点となります。

インデックス取り崩し派が向いている人

  • 相場全体の成長を信じて長期投資したい人
  • 個別株の選定に時間をかけたくない人
  • 取り崩し計画を自分で立てて実行できる人

個別株(高配当株含む)派が向いている人

  • 配当金を生活の柱にしたい人
  • 企業分析や銘柄選びが苦にならず楽しめる人
  • ある程度のリスク管理ができる人

インデックスと個別株投資のどちらが良いか

先日、投資の話をしていた友人が、ふとこんな本音を漏らしました。
「資産運用する上で、何に投資すべきか考えるのは調べることが多すぎて本当に面倒くさいよね…」

その言葉を聞いて私は内心、「えっ?投資の情報を調べるのって楽しいじゃん」と思ってしまいました。
私自身は、個別企業の業績を分析し、「なぜこの会社は強いのか」「どんな社会の変化が追い風になるのか」といった予想をするのが楽しくなるタイプです。数少ない、株の話ができる友人と「あの銘柄の増配はアツい!」「今年はこの銘柄が来る!」などと語り合う時間は、本当に楽しいです。

この何気ない会話から改めて強く感じたのは、自分に合った投資スタイルは人それぞれということです。特に、資産形成における「インデックス投資派」と「個別株投資派」では、その向き不向きがはっきりと分かれると思います。もちろん、大前提として万人におすすめできるのはインデックス投資です。

今回は、どのような判断基準で投資スタイルを決定すれば良いのか考えてみます。

「手間をかけずに安定的に」なら王道のインデックス投資

まずは、投資の王道であるインデックス投資から見ていきます。

これは、日経平均株価や米国のS&P500といった、市場を代表する株価指数(インデックス)と同じような値動きを目指す投資手法です。

例えば、S&P500の投資信託を1つ買うだけで、アップルやマイクロソフト、Amazonといったアメリカを代表する超優良企業500社を少しずつまとめて買うことができます。「優良企業詰め合わせ弁当」といった感じで、美味しいとこ取りでバランスの取れた投資が簡単に実現できます。

この手法の最大のメリットは、自動的に市場全体へ広く分散投資ができる点です。一つの企業の不祥事や業績悪化といった個別リスクを極限まで減らせるので、日々の値動きに一喜一憂せず、精神的に落ち着いて資産形成に取り組めます。

インデックス投資が向いているのはこんな人!

  • 企業の決算書や財務状況を分析するのが面倒くさいと感じる人
  • 投資の勉強に時間をかけず、本業や趣味に集中したい
  • 短期的な勝ち負けより、世界経済の成長を信じて10年、20年先を見据えたい堅実な人
  • 確実に「稲妻が輝く瞬間」を掴みたい人

ここで出てきた「稲妻が輝く瞬間」とは、株式市場の歴史的な上昇の大部分が、ごくわずかな期間の爆発的な急騰によってもたらされる、という有名な格言です。

この「稲妻」をピンポイントで予測するのは、百戦錬磨のプロでも難しいと言われています。つまり、この恩恵をしっかり受けるためには、少しの損益程度では売買をせず、常に市場に居続けることが何よりも重要となります。インデックス投資をコツコツ続けることは、この教えを最も忠実に実践する方法と言えます。

最近では、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)やeMAXIS Slim 米国株式(S&P500)など、手数料が低く優れた商品がたくさんあります。投資初心者にとって良い時代になりました。

「分析や研究が楽しい!」なら個別株投資

個別株投資は、自分自身で「これだ!」と思う企業を選び抜いて投資するスタイルです。インデックス投資が「広く浅く」なら、こちらは「狭く深く」アプローチする手法と言えるかもしれません。

情報収集と分析に多くの時間と手間がかかりますが、うまくいけば市場平均を大きく上回るリターンを得ることができます。

個別株投資が向いているのはこんな人!

  • 企業のビジネスモデルや財務状況を分析・研究することが面白いと感じる
  • 製品やサービスが大好きで、「株主としてこの会社を応援したい」という気持ちがある人
  • 市場平均に満足せず、自分の力でそれ以上の成果を目指したい

私自身も、安定した配当収入を狙える国内の高配当株や、J-REIT(不動産投資信託)などをポートフォリオの中心に据えて、資産を築いてきました。

ただし、このスタイルはインデックス投資に比べ、一つの企業に資産が集中することによるリスクや、情報収集・分析にかける手間が格段に大きい点は、肝に銘じておく必要があります。

インデックス投資と比較すると、よりハイリスク・ハイリターンな手法と言えるでしょう。

コア・サテライト戦略:迷ったら「二刀流」でOK!

「安定も欲しいけど、個別株の高リターン狙いも捨てがたい…」

そう感じた方は、どちらか一方だけを選ぶ必要はありません。そこでおすすめしたいのが、二刀流の「コア・サテライト戦略」です。

  • コア(核)部分(例:資産の70~90%
    インデックス投資で、長期的な安定成長を目指します。
  • サテライト(衛星)部分(例:資産の10~30%)
    高配当株や連続増配株などの個別株に投資します。場合によっては、少しリスクを取って高いリターンを狙う成長株に投資するのも良いでしょう。

好みによって、上記の配分は逆でも構いません。その場合、資産全体の安定性を確保しつつ、個別株投資の醍醐味も味わえます。なお、投資初心者の方は、まずインデックス投資でコアを固め、慣れてきたらサテライトにも挑戦してみるのが王道パターンです。

個別株とインデックス取り崩しの出口戦略比較

インデックス投資の方が、出口戦略が難しいです。
これまで積み上げてきた資産を、どこかのタイミングで取り崩す(売却する)必要があるからです。
これまでインデックス投資だけをやってきた人は、ただひたすらに買い付けるだけで良かったので、売却時に苦労するのではないかと推察します。

一方で、特にFIREにおいて、高配当株が優れている点として、株の売却を考えなくても良いという点が挙げられます。なぜなら、生活費(支出額)よりも配当金が上回っていれば、配当金だけで生活できるからです。当たり前すぎる話ですが…

以下の表は、個別株(主に高配当株)とインデックス投資の取り崩しを比較したものです。

項目高配当株(個別株)インデックス投資の取り崩し
現金化の方法配当金を受け取り、資産本体は原則維持必要な都度、部分的に売却して現金化
現金化の時期定期的に自動で口座に振り込まれる市況を見て売却タイミングを判断
資産の変動性個別株の騰落による変動あり指数次第、売却の度に資産は減少する
現金の安定性業績悪化で減配・無配のリスクあり取り崩し額は自分でコントロール可能
メリット・配当だけで生活費を賄える
・再投資も可能
・長期的に市場平均リターンが期待可能
・分散効果が高い
デメリット・高配当銘柄に集中するリスク
・減配、無配で収入源が減る可能性
・相場低迷時の取り崩しタイミングが難しい
・取り崩しの計画が必要
向いている人・配当収入で生活費をまかないたい人
・企業分析が好きな人
・相場全体に広く投資して分散したい人
・取り崩しの計画を立てられる人
個別株とインデックス取り崩しの出口戦略比較

まとめ

本記事では、インデックスと個別株投資のどちらが良いのか、向き不向きについてについて解説しました。

投資が面倒くさいと感じる人にはインデックス投資が、楽しいと感じる人には個別株投資が向いているといえます。

項目インデックス投資高配当株(個別株)投資コア・サテライト
特徴日経平均やS&P500などの指数に連動。手間が少なく広範囲に分散でき、長期的に安定した資産形成ができる。自分で企業を選び、分析して投資。手間はかかるが市場平均以上のリターンを狙える。ハイリスクハイリターン。コアでインデックス投資の安定性を確保しつつ、一部を個別株で高リターンを狙う。
向いている人企業分析が面倒な人。本業や趣味に集中したい人。世界経済の成長を信じてコツコツ続けたい人。企業分析が楽しい人。好きな会社を応援したい人。市場平均以上の成果を自分の力で目指したい人。安定と攻めの投資の両方をバランス良くやってみたい人。初心者はインデックスをメインにするのがおすすめ。
出口戦略計画的に資産を売却して生活費に充てる。資産減少の不安があり難しい。元本を減らさずに配当金で生活費を賄えるので楽。銘柄管理の手間と減配リスクあり。左記2つをバランス良く実施。
投資スタイルと出口戦略 比較表

最終的な結論として、投資方法も出口戦略も、どれが絶対的に正しいというものではなく、自身の性格、ライフスタイル、リスク許容度に応じて心地よいと感じられる方法を選ぶことが重要であると思います。

なお、私の個別株の選定基準については以下の記事から読めますので、ぜひご覧ください。

*投資判断は自己責任にてお願い致します

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