本記事では、投資歴10年目となる管理人が初めて信用取引(信用買い)に手を出してみた顛末と学んだことを書いていきます。
信用取引が怖くて手が出せないと思っている方や、大きく儲けたい!と考えている方の参考になれば幸いです。
今回の取引結果(2025年10月)
今回取引した銘柄は、アドバンテストとフジクラです。
銘柄 | コード | 売却合計株数 | 平均売単価(円) | 平均取得価額(円) | 実現利益(円) |
---|---|---|---|---|---|
フジクラ | 5803 | 7,000 | 16,688.45 | 16,489.38 | +1,393,475 |
アドバンテスト | 6857 | 2,700 | 17,901.35 | 18,181.30 | -759,619 |
合計 | — | 9,700 | — | — | +633,856 |
半導体ブームに乗れ!
まず、高配当株を好み逆張り長期投資派の私がなぜ信用取引に手を出したかというと、AI・半導体の勢いが凄まじく、指数などを圧倒的に凌駕するパフォーマンスを出していたからです。
2025年4月以降は一時的な調整をしたとしても、右肩上がりで株価が上昇しています。
また、それを裏打ちするようにエヌビディアを始めとする大手半導体銘柄の業績が非常に良かったので、日本の関連銘柄も恩恵を受けるだろうという読みで、短期目線で信用取引(信用買い)に手を出してみました。
色々調べていく中で、業績だけでなくチャートの形や出来高、海外投資家からの資金流入などあらゆる面で好材料が多かったこともあります。
一方、これまで株価が下がっていくときに買い増す逆張り投資を得意としていた私にとっては、高値を追う順張りはかなり抵抗がありました。
特に、高市新総裁が選出され、日経平均が最高値を更新する展開では過熱感も指摘されていました。
しかし、多くの人が「今は買われ過ぎ」「さすがにそろそろ天井だ」と考えるということは、そこで買うことはある意味で逆張りになると考えたわけです。
多くの人が過熱圏にあると考えて、買いを控えたり売り出したりするからこそ、逆にまだ上昇する余地があると判断したわけですね。かなり投機的な判断だったとは思います。
短期投資であっても、利益を得るにはある程度時間が必要
最初はアドバンテストでデイトレに挑戦してみましたが、上がっているところで買い(ジャンピングキャッチ)、下がっているところで売る(損切り)ということを繰り返していましたので、損失は膨らむ一方でした。
短期目線で思ったことは、上がってもそのうち下がるし、下がってもそのうち上がるということです。
つまり、数時間単位、数日単位で見た場合でも株価はうねうねと波を描いているので、自分の目標となるラインの株価に到達するまでは少し待たなければなりません。
当然、急落時に備えて損切りラインなどは必要かと思いますが、数%程度の値動きであれば落ち着いて待つことが求められると感じました。

頭と尻尾はくれてやれ
信用取引は非常にハイリスクですので、少しの利益を取れたらヨシとした方が良いと感じました。
例えば短期目線で見たときに、+5%になった翌日にもとの株価に戻り、さらにその翌日に+10%になったとします。この場合、最初の+5%を取れたら満足すべきだと思います。
このケースでは「+10%を取れなかった」と悔やむかもしれませんが、-10%や-20%になる可能性もあったわけです。
短期間の場合は非常にボラティリティ(株価の変動)が高く、ハイリスクとなるため、暴落に備え利食いしておくのが精神衛生上もよいと感じました。
株でよくあるパターンは、コツコツドカンです。株価が上昇するときは緩やかで、暴落は一気に来る傾向にあります。
現物取引では暴落したとしても保有し続けたり、買い増せばよいのですが、信用取引では追証による強制ロスカットとなるため、それができません。
損切りするしかなくなるため、ポジションをできるだけ抱えたないためにも少しの利益で満足しておくことが重要だと思いました。
リスク管理が命!追証ラインを意識する
現物取引の最も良いところは、株価がどれだけ暴落したとしても、ただじっと持ち続けていれば回復する可能性があるということです。
一方で、信用買いの場合、委託保証金(信用取引をするための担保となる現金や株式)によって取引できる金額が決まるので、株価が下がった場合に強制決済(追証)となる可能性があります。
私は、短中期的にはフジクラの株価は上昇するという確信がありましたので、株価がどれだけ下がれば追証ラインとなるかだけに注意していました。
逆に-10%や-15%程度では損切りしないと最初から決めていたので、今回利益に繋げることができたと思います。
信用取引は資産家の特権でもある
信用取引は、委託保証金が多いほど取引金額の上限が高くなります。
もちろんハイリスクとはなりますが、勝ちを確信できる局面においては有利になると感じました。
多額の取引ができるのは多くの資産を持っている者の特権であり、成功すればますます資産家が富む仕組みだと感じました。
まとめ:信用取引はリスクが高すぎる
今回の記事では、管理人が初めて信用取引に手を出した顛末を紹介しました。
信用取引はリスクが高すぎるので、基本的には勧めません。
勝ち筋を確信していて、なおかつリスク管理が徹底できる場合に、やっとチャレンジを検討するレベルだと思います。
今回、結果的に利益を出せたのは、運がよかったというのが大きいです。
アメリカの指数が好調であったり、日本国内では高市新総裁の誕生など政治への期待から日経平均が大きく上昇しました。
私自身、今回は取引額が大きすぎたと反省しています。
最終的に利益を出す結果とはなりましたが、例えば国内の政治状況が混乱すれば逆の結果となった可能性も大いにあったからです。
取引前には一呼吸置いて、自分の虎の子の資産をリスクに晒す覚悟を持ってから臨みたいですね。
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