以前(2025年8月)、にじさんじ運営のANYCOLOR(5032)とホロライブ運営のカバー(5253)のどちらの株価上昇率が高いかAI(Gemini)に聞きました。2025年8月1日の終値を基準に、2025年12月31日までの上昇率を予想させました。
その結果、収益性はANYCOLORに軍配ですが+5~+15%、ハイリスクハイリターンを狙うならばカバーで+20~+30%と結論付けています(いずれもベースシナリオの場合)。
結果発表!
| 銘柄 | 2025/8/1 終値 | 2025/12/30 終値 | 実際の 騰落率 | AI予想 ※ベースシナリオ |
|---|---|---|---|---|
| ANYCOLOR (5032) | 4,780円 | 4,870円 | +1.9% | +5%∼+15% (5,024円~5,503円) |
| カバー (5253) | 2,151円 | 1,505円 | -30.0% | +20%∼+30% (2,581円~2,796円) |
あのさぁ、Geminiくん…
何だい?この結果は…?
ベア(弱気)想定の場合
以前のレポートでは弱気シナリオも書いてあったので、GEMINIくんにもう1度チャンスを与えます。
| 銘柄 | 2025/8/1 終値 | 2025/12/30 終値 | 実際の 騰落率 | AI予想 ※弱気シナリオ |
|---|---|---|---|---|
| ANYCOLOR (5032) | 4,780円 | 4,870円 | +1.9% | 横ばい~下落 (4,780円程度以下) |
| カバー (5253) | 2,151円 | 1,505円 | -30.0% | +10%以下 (2,366円以下) |
あのさぁ、Geminiくん…
何だい?この結果は…?(2回目)
ANYCOLORについては、弱気予想が的中したと言えそうですね。
感想
前回の記事でも、私個人としてはカバーよりもANYCOLORが有利ではないかと、AIと逆の予想をしていましたが、その通りの結果となりました。
AI予想のレポートでも、ホロアースの進捗が好調であることが前提とされていましたので、それに反する結果となったことが要因の一つになったかとは思います。
ただし、それならば弱気シナリオでなぜ株価プラスの予想を出しているのか理解に苦しみますが…。
ANYCOLORの弱気シナリオではマイナスの可能性にも言及しているのにもかかわらず、です。
しかも、ANYCOLORは12月にストップ安を食らってもなおこの結果ですから、カバーの株価がどれだけ弱かったのかが分かります。
ホロライブのイベントやライブは絶好調でしたので、販管費や開発費がかさんだことで利益を伸ばせなかったことが要因のほぼ全てと言っていいでしょう。その点でも、AIのレポートが甘かったと言わざるを得ません。レポートでは、イベント・ライブが不調の可能性を考慮した上で今回の強気の予想を出しているからです。
AI(Gemini)に問い詰めてみた
なぜAI予想と大きく異なる結果となったのか、Geminiに聞いてみました。その結果が以下です。
ご提示いただいたレポートの内容を確認しました。確かに、このレポートは**「カバー(5253)の優位性」を強く主張しており、結果(カバー -30.0% vs ANYCOLOR +1.9%)と照らし合わせると、投資判断としては「失敗(ミステイク)」**であったと言わざるを得ません。
レポートのロジックがなぜ崩れたのか、実際の株価推移と比較しながら、その要因と妥当性を検証・考察します。
1. 予測と結果の対比(再確認)
レポート内の「シナリオ分析表」と、実際の結果(2025年末時点)の対比です。
企業 レポートの予測(ベースシナリオ) レポートの予測(ベア/弱気シナリオ) 実際の結果 判定 カバー +20% ~ +30% < +10% -30.0% ベアシナリオを遥かに下回る ANYCOLOR +5% ~ +15% 横ばい~下落 +1.9% ベアとベースの中間 2. なぜ予想は外れたのか? レポートの論理的欠陥
レポートは「カバーの成長ストーリー(ナラティブ)」を過大評価し、「ANYCOLORのファンダメンタルズ(収益力)」を過小評価していました。具体的な敗因は以下の3点に集約されます。
① 「カタリスト(材料)」に対する過度な楽観視
レポートでは、カバーについて以下のように述べていました。
「米国ツアーのチケット完売」「TCGの売上が予想を大幅に超過」「ホロアースでの大型イベントの成功」といったポジティブなデータが一つでも示されれば(中略)リ・レーティングを引き起こす可能性がある。
【実際の市場反応とのズレ】
実際には、イベントの開催やアップデートといったニュース(カタリスト)が出ても、市場はそれを「好材料出尽くし」として売却の機会にしたか、あるいは「収益への貢献が見えるまで時間がかかる」と冷静に判断した可能性があります。レポートは「ニュースが出れば株価は上がる」という単純な反応モデルに依存しすぎており、コスト増による利益率の圧迫リスクを軽視していました。
② 「ダウンサイドリスク(下値不安)」の見積もり不足
レポートのカバーに対する「ベア(弱気)シナリオ」は「< +10%」 とされており、マイナス成長(株価下落)をほとんど想定していませんでした。
「海外イベントのコストが収益を圧迫し、利益率がさらに悪化」
というリスク要因自体は記述していましたが、それが起きても「株価はプラス圏を維持する(+10%未満)」と予測していた点が甘かったと言えます。成長株(グロース株)であるカバーは、成長鈍化や利益率低下が確認されると、PER(株価収益率)の剥落によって株価が急落しやすいという特性を持っていますが、そのボラティリティの高さを見誤っていました。
③ ANYCOLORの「守備力」の過小評価
レポートはANYCOLORについて以下のように結論付けていました。
「競合他社を上回る大幅な株価上昇を達成する確率は低い」
この記述自体は(大幅上昇しなかったため)間違っていませんが、相対評価において**「下落相場での耐性」**を考慮していませんでした。ANYCOLORの高収益体質や自社株買いなどの株主還元姿勢は、市場全体が不安定な時期において強力な「安全資産」としての役割を果たしました。レポートは「アップサイド(上値余地)」ばかりに注目し、「ディフェンシブ性」を評価軸から漏らしていました。
3. 結論:AI予測の弱点
このレポート(およびAIによる予測)の最大の反省点は、「ファンダメンタルズ(数値的裏付けのある現在の利益)」よりも「ナラティブ(将来の期待)」を重視しすぎた点にあります。
- レポートの思考: 「夢(ホロアース・海外)」がある方が株価は上がるはずだ。
- 現実の市場: 「夢」にお金がかかりすぎるなら、確実に「現金(利益)」を生んでいる方を選好する。
特に2025年後半のような局面では、投資家は不確実な「成長」よりも、確実な「キャッシュフロー」を選びました。このレポートは、典型的な「強気相場(ブルマーケット)でのみ通用するロジック」で書かれており、リスク管理の観点が欠落していたと言えます。
もし今後同様の比較を行う場合は、**「成長期待が剥落した場合、どこまで下がるか(下値メド)」**のシミュレーションをより厳格に行う必要があるという教訓が得られます。
結論:現段階ではAIの株価予想は当てにならない
結論として、現状、AIの株価予想は当てになりません。自分で良く調べて研究した方が、より良い結果を出せると思います。
カバーについては2026年の年始から反騰の勢いを見せていますが、私はANYCOLORも時間の問題だと考えています。
気長にホールドを続けていきたいですね。
両社のIR情報は以下の公式サイトから確認可能です。




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