本記事では、管理人がFIREを目指す理由を書いていきます。
私は1社目の退職後、約3ヶ月の無職期間がありました。(2018年頃)
先日、当時の心境をメモしていたものが出てきたので、初心を思い出して記事にしてみます。
無職になったらできることとは
「退職したら何がしたいんだろう?」
無職期間にそんなことを考えて、頭に浮かんだのは漫画、アニメ、ゲーム、ツーリング、資格の勉強など、自分が以前から趣味としていることです(資格の勉強は趣味とはちょっと違いますが)。
社会人となり仕事をするようになってからは、忙しすぎて触れられる時間が少なくなりました。そうなると自然に、少しずつ興味も薄れてきてしまいました。
ただ、わずかな時間を使って、一部の昔から追い続けていたシリーズものだけは惰性で見続けていました。
※ただし、漫画だけは最近ちょっと再燃している感じがあります。アニメと違って、自分のペースで気軽に読め始められるのがいいんですかね。アニメだと1話24分以上は必要になりますからね。
一方で、冷静に考えると、これらは別に退職しなくても、今の仕事を続けながらでも十分にできることです。
結局のところ、自分は何かやりたいことがあるから退職したいわけではなくて、ただ単純に「今の働き方を続けたくない」「無理な残業から解放されたい」、もっと言えばただゆっくり過ごしたいだけなのだと、改めて気づきました。
働きたくないわけじゃない
ただ、全く仕事をしたくないわけではありません。
異常な残業時間や休日出勤、終わりの見えない拘束感が嫌なだけです。
実際に、ずっと無職で家にこもっていたら、それはそれで苦痛になるともよく聞きます。
社会との接点がなくなって「枯れる」とか、脳が退化する感覚とかですね。
だからこそ思うのは、働くか働かないかの極論ではなく、ほどよいバランスで生きていきたいということです。
日本社会の劣悪な労働環境
日本では、正社員という前提において、死ぬほど働かされるか、まったく働かないかの二極化が進んでいると感じます。
正直、ニートの人たちが「働きたくない」と言って一定数いることも理解できます。
会社員を約10年やった個人の感想ですが、正社員としてフルタイムで働けば、重い責任や過重労働に巻き込まれがちです。
だからこそ、フリーターという選択肢に魅力を感じる人がいるのもわかります。
正社員でも残業がほとんどない会社があれば理想ですが、同じ会社でも部署やグループ、立ち位置で変わってくるので、自分で選ぶことはほとんど不可能だと思います。
というか、多くの会社はそもそも人手が足りないから新規に採用するのであって、そうなると新しく採用された人は、忙しい部署に配属される可能性が高くなります(私がそうでした)。
比較的人員に余裕のある大企業ですら、生産性向上のためとか言って最低限の人員で仕事を回そうとするから、どこの会社に行っても、そしていつまでたっても余裕をもって仕事ができるような環境にはなりにくいと感じます。
これを書いていて思い出しましたが、以前、長いことフリーターをやっていて、その後正社員になったという人と話したことがあります。
私はその人に、「フリーター時代と今の正社員、どっちの生活が良かったと思いますか?」と聞くと、「今の正社員のほうがいい」という回答でした。理由はやはり、正社員のほうが経済的に安定しているからというものです。
私がこれを聞いて少し思ったのは、「では、もし資産収入によってある程度安定性が担保されているならばどうか?」ということです。
収入額によるとは思いますが、人によっては前述の回答が変わるのではないかと思いました。
そして、それこそが私の目指しているところです。
いつでも辞められる状態が理想
当面は働かざるを得ないとしても、「いつでも辞めてやる」という余裕を持っていたいです。
20代のうちは転職先も見つけやすいですが、30代、40代と年齢を重ねるとだんだん選択肢は限られてくるように思います。
私自身、転職を経験しています。ただ、特別なスキルもないので、だんだんと転職が厳しくなることを実感しています。
だからこそ、若いうちからいかにして資産を築くかが大切だと感じています。
資産運用が安定して回り始めれば、仕事なんて結局は「暇つぶし」か「世間体」のために続けるだけになると思います。
そう思えれば、恐らく今よりずっと気楽に仕事ができるのではないでしょうか。
そのために、今後も株式投資をコツコツと続けていくつもりです。投資においては元手が何よりも重要で、資金が大きければ大きいほど安定的に利益を出しやすいと考えています。
ただ、上記は資産額が少ないころに感じていたことですが、実際にサイドFIREを断行可能な水準になってみて、思ったよりも気楽にはならなかったなというのが実感です。どうしてもストレスがかかる場面に直面すれば嫌な気持ちになります。辞めたいとも思いますが、この程度の資産額ではまだ辞められないとなってしまいます。
フルFIREできる水準であればまた違うのでしょうか。
個人的には、性格の問題も大きいと感じていますが、準富裕層になったときに改めて考えてみたいです。
コミュ症と人とのつながり
FIRE後の一つの大きな課題が、人とのつながりです。
どんなにお金があっても、幸福感を高めるのは結局、他人とのコミュニケーションだと言われています。
しかし私は典型的なコミュ症で、これがどうしても苦手です。
人とのつながりを求めるくせにコミュ障とは我ながらなんとも情けない話ですが、自分はそういう人間だと受け入れた上で、「それでもいい」と思える生き方をしていくしかないのかもしれません。
私がFIREを目指す理由
ここまで書いてきたように、私がFIREを目指す一番の理由は、正直に言ってゆっくりと過ごしたいからです。ただ、そこには無茶な残業などを強いられずに、ゆとりを持った生活がしたいという意味も含まれます。
1社目のときから会社員を辞めて自由になりたいとは思っていましたが、その後無職期間を経験したことで、自由な時間がどれほど素晴らしいかを実感しました。
同時に「自由すぎても人は不安になる」という矛盾も身をもって知りました。
FIREを達成すればすべての悩みが消えるというわけでもないと思います。
それでも、いつでもFIREできる状態を作っておけば、無理やり働き続けるしか選択肢がない状態より、辞めてもなんとかなると思えるだけで心の安定度は少しはマシになります。
人間関係に疲れたとき、「まあ、いつ辞めてもいいしな」と思えるだけで、踏ん張れる場面は確実に増えました。
今の私は、完全なFIREまでにはもう少し時間がかかるような状況です。
これから資産をもっと育てて、いつでも「仕事は選んでやれる」という状態を作りたいですね。
そして自分の性格も含めて、無理のない自由な生活を実現したいところです。
私が無職期間を経験して思ったことは以下の記事にてご紹介しています。
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