今回の記事では、資産形成を目指す上でおすすめのボーナス(賞与)の使い方を紹介します。
資産を形成する上で、全額投資や貯蓄に振り向けるべきか迷っている方や、少しくらい自由に使ってみたいと考えている方の参考になれば幸いです。
なお、言うまでもありませんが、本当に欲しいもの・使いたいことがある場合は、そちらを優先して全く問題ないと考えています。
基本的には株を買え
資産形成を目指す上でボーナスの使い方ですが、基本的には株の購入に充てることをおすすめします。
株式を購入することで、将来的な配当金や値上がり益といったリターンを得られる可能性があるため、使うことで消えてしまう消費とは異なり、お金が働いてくれる仕組みを作ることができます。
また、ボーナスのような一時的な収入は、生活費とは別に管理しやすいため(※)、投資元本としてまとめて使うのに適しています。普段の収入から少しずつ投資していくのも大切ですが、ボーナスを一括で投入することで資産形成の加速度を上げることができるのも大きなメリットです。
※生活費について、基本的には月給(基本給)の中でやり繰りするのが重要であると考えています。ボーナスを生活費の中に組み込んでしまうと、予想外のボーナスカットがあった際などに大ダメージを受けてしまいます。
「将来のために今は我慢」と割り切ってボーナスの大部分を資産に変えることができれば、精神的にも大きな自信が得られます。特に初期の資産形成フェーズでは、こうした我慢を習慣化する行動が後々大きな果実となって返ってきます。
基本方針としては、「増えるもの」にお金を使うことを意識することが重要です。
ただし、この考え方は守りに徹していて少々バランスが悪いため、おすすめの使い方を次で紹介します。
欲しいものがあるときの考え方
そうはいっても、せっかく日々つらい仕事を頑張ってようやく手に入れたボーナスを、自分の好きなように使いたい!と考える方も多いでしょう。
そこで、攻守バランスの取れたおすすめの考え方を紹介します。
それは、買った株の配当金分は自由に使っても良いという考え方です。
例えば、50万円のボーナスをもらうことができたとして、腕時計が欲しかったとします。
この場合、50万円の高級腕時計を買うのではなく、50万円分の株を買った場合にもらえる配当金分の腕時計を買うというものです。
仮に、50万円分の株を買うことで税引後2万円の配当金をもらえるとすると、約2万円の腕時計で我慢するということです。
※ 株500,000円 × 利回り5% × 税金20% = 約2万円 と試算
この考え方を聞いた人の中には、「せっかく50万円もボーナスをもらったのに2万円しか自由につかえないの?」と思う方もいるかもしれません。
実際、全額貯金するのと比べて2万円しか差がないわけです。
しかし、全力で資産形成を目指している方にとっては、全額蓄財するのと少しでも自由に使うことができるのとでは精神的に全然違いますし、それに何より、株価が下落しない・減配がないという前提では資産はそのままに配当金を得続けることができるようになります。
元本には手を付けないまま、資産が増えていくようなイメージですね。
さらに、基本的には株価や配当が上がり続けている銘柄を狙って買っていきますので、最初は2万円だった配当金も数年後には増えている可能性もあります。
また、ボーナスの度に同じことを続けていくと、さらに配当金は増え続け、時間が経つほど自由に使える金額が大きくなっていくという強いメリットがあります。
特に最初の方は蓄財ばかりで苦しいと感じるかもしれませんが、後半になるほど楽しくなってきます。同僚と比較して、配当金が加わる分、自分だけ多めにボーナスをもらっているというような優越感に浸れることもあります(実際は同僚の中には同じように資産形成している人もいるかもしれませんが笑)。
なお、「じゃあどうやって買う株を選べばいいの?」という話については、以下の記事で紹介していますので、ご参照ください。
おまけ:有用な買い物は積極的に!
日常生活の効率化や健康に直結するものについては、資産形成をするよりも優先的に買っていいと考えています。
例えば、時短家電や寝具、作業効率化に繋がるアイテムで、次のようなものですね。
- ロボット掃除機
- 食洗器
- マットレス
- 枕
- 椅子
- PC
- マウス、キーボードなどの周辺機器
まとめ
今回は資産形成を目指す上でおすすめのボーナス(賞与)の使い方を紹介しました。
ボーナスの使い方は人それぞれですが、資産形成を目指すのであれば、基本的には「資産を生むもの」に使うことを意識するのが重要です。
株式投資は、将来的に配当や値上がり益といったリターンを生み出す可能性があり、資産形成をする上では必須と言えます。特にボーナスのような臨時収入は投資に適しており、長期的な資産形成のエンジンとなってくれます。
とはいえ、欲しいものを我慢しすぎるのも考え物です。我慢してばかりでは、いま何のために働いているのか分からなくなってしまいますね。そんなときは、配当金の範囲内で楽しむというバランス感覚が、継続的な資産形成を支えてくれます。
コツコツ積み上げた結果、将来的には自由に使えるお金も、心のゆとりも増えていくことでしょう。焦らず一歩ずつ、資産形成を進めていくことが肝要です。
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