今回の記事では、『自衛隊メンタル教官が教える 心をリセットする技術』にて紹介されていた「サイコーの評価法」を2ヵ月実践してみた結果をご紹介します。
今回、転職するかどうかで少しだけ効果があったと思うので、参考にできる方は参考にしてください。
書籍は以下の記事で紹介しています。
サイコーの評価法とは?
本書では、自信をケアする方法として「サイコーの評価法」が提唱されています。
これは、良かったことを3つ、悪かったことを1つ、今後の改善方法を1つ毎日記録することで、自信を回復させることが期待できるというものです。「3」、「1」、「今後」の頭文字を取ったそうです。
ポイントは、やったことによって得られた副次的効果を意識することだそうです。例えば、「仕事はダメだったが訪問先の近くに美味しいラーメン屋を見つけた」というような具合です。
実際に記録してみた
現状、私が迷っていることは次のようなことです。
- 転職するか、今の会社にとどまるか、サイドFIREするか
そこで、以下のような記載内容を10月~11月の2ヵ月記録を続けることにし、自分の心境に変化が出てくるか探ってみることにしました。

やってみた結果、内定をGETするも…
記録をつけていく中で、「とりあえず求人に応募してみて、行くかどうかは受かってから考えればよい」と思えるようになってきました。
その中で実際に転職活動を進め、1社目は書類審査落ち、2社目では大企業のグループ会社から合格をもらうことができました。
問題はここからで、内定を受けるかどうかめちゃくちゃ悩みました。多分これまでの人生で一番迷ったと思います。迷った理由は以下のようなものです。
- 年収は上がる
- 合格後に開示された夜勤による拘束時間が、事前に想定していたよりもキツそう
- 全国転勤ありで、今回の入社時においても引っ越しが発生する
- 内定受諾の期限が1日しか与えられず、考える時間がない
返事の期限まで時間がないため、「内定を受けるかどうか」という迷いに対しては本書での考えを応用することができませんでした。
結局、現職よりマシになるかという観点で総合的に勘案したことと、何より、転職しても何となく苦しくなるのではないかという直感を信じて辞退することにしました。
自分の心境の変化
今回は結果的に内定を辞退したため、転職活動する前と状況は変わりませんでした。しかし、いくつかの気付きを得られたことは収穫だったと思います。具体的には、次のようなものです。
- 本気を出せば割と簡単に内定がもらえる(転職ができる)
- 進むも地獄、退くも地獄
- 第3の選択肢が必要
- 株式投資の成績が良いおかげで確実にサイドFIREが近づいており、いつ会社を辞めても良い(=転職する意味が弱い)
つまり、転職しても現職にとどまってもつらいことは同じなので、別の選択肢の方がより良い選択肢だということです。例えば、別の会社への転職を検討するとか、アルバイトなど正社員以外の働き方を検討するとか、サイドFIREを断行するなどですね。
これはまさしく、本書内で紹介されていた「7~3バランス」を応用した話かと思います。
今回の例では、転職するかどうか迷っていたから、
まずは求人を探してみる⇒実際に応募してみる⇒面接をする⇒内定をもらう
というプロセスを踏みました。
結果的に、いずれの選択肢も良いものではないことが分かったので、また別の方法を少しずつ試していくことが大切であると感じました。
7~3バランスとは?
本書では、いきなり決断するのではなく、「7~3バランス」を活用すると良いと書かれています。
自衛隊の例が紹介されており、戦うか、逃げるかの2択ではなく、足止めをする(遅滞作戦)のような第3案を出すことが重要であるとのことです。
仕事の例でいえば、すぐに転職するのか、続けるのかを決断するのではなく、まずは信頼できる友人に話してみるとか、転職サイトに登録だけしてみるとかが重要です。
そのような行動をとった結果、自分の中の考えがどのように変わるかを観察します。少しずつ行動する中で、メリットやデメリット、自分が求めることを冷静に分析し、決断するというものです(OODAループ)。
まとめと感想
本記事では、『自衛隊メンタル教官が教える 心をリセットする技術』に記載されていた、サイコーの評価法を試した結果をご紹介しました。
結果的に状況は変わりませんでしたが、もし今後嫌になったとしても、「本気を出せば転職することはできる」という自信がつき、サイコーの評価法の「自信をケアする」という目的は果たされたことになります。
正直なところ、悩みや迷いを解決するために劇的に役に立ったかと聞かれれば、そうとは答えにくいですが、間接的な部分・自分の意識していない部分で少しは役に立ったかなと思います。
最終的には、自身の求めることやこれまでの経験、そして直感などを駆使して自分で決めなくてはなりません。
それでも、本書に参考になる部分があると思います。興味のある方はぜひ読んでみてください。


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